眼鏡の残骸

狂犬病の注射は今年も無事に終えることが出来た。動物病院の入り口の雨除けにツバメが巣作りをしている。近くに田んぼがあるし、何と言っても動物病院の入り口である。ツバメにとっては高級物件間違いなしだなぁと横目で見つつ、落とし物には要注意なので素早く中に入る。

先に書類を渡してから、車中のトピを抱っこでお迎えする。久々の病院にプルプル震えている。家では海賊として暴れ回っているのに、内弁慶な姿に笑いを噛み殺すしかない。

先生に呼ばれて中に入ると、診察台の上で固まってしまった。体重測定の結果、９、２キロと半年前から２００グラムしか減っていない。内心がっかりしてしまった。

翌週、３回目のコロナワクチン接種に行った。次の日は熱が出そうなので、昼間に防災公園に行ってトピにストレス発散してもらった後、夕方頃注射しに行った。３回目はやはり副作用があった。熱と注射した左腕と脇のリンパが痛い。２、３日は痛み止めの薬の世話になった。

４、５年に１回のペースで家の外壁塗装をしなければならない。雑巾で水拭き後、水性の専用ペンキ（輸入品なので割高なのがちょっと残念）を塗る。節約の為、自分で塗っている。時間が掛かるけど致し方無い。

トピも側でウロウロしているが、作業中は大人しくしている。

今朝起きると、眼鏡が無い。眼鏡を探すのに眼鏡が必要なので予備の眼鏡をかける。眼鏡の残骸を発見する。レンズは割られ、フレームは曲がり、復元不可能な状態である。軽くて気に入っていた眼鏡（レンズも奮発して薄いのにしたのに！）だったので、朝からショックを受ける。

眼鏡ケースに保管しなかった事を反省する。枕元から５０センチ程離れた場所に置いていた。トピには届かない場所だと考えていたのだが、ベッドの縁に足を掛けて不安定な場所をよじ登ったらしい。熟睡中の犯行だったので全く気が付かなかった。トピに眼鏡の残骸を見せて、「これはどういうことかな？悪い事だとわかっているのかな？」というと、急にしおらしい態度になり、逃げていってしまった。一応悪い事の自覚はあるらしい。こちらの管理の悪さもあるのでこれ以上は怒ることが出来ない。眼鏡ケースに収納してから、枕の下に置いて寝ることにしよう。昔の護身用刀ではなく、必需品眼鏡を海賊トピから守らねば。（とほほ・・・） 

謎の匍匐前進

４月と言えば、狂犬病の注射の季節でもある。そろそろ行かねばならない。

ついでに犬用歯磨きも購入しなければいけない。

犬用歯磨きは牛皮のおやつ（両端が結んでいるタイプ）の結び目を解いて、折り畳んでいる部分の内側に歯磨きを塗ってから、トピにあげている。歯磨きペーストが美味しいらしいのだが、少しでも時間を掛けて食べる事によって、成分が口の中に留まって欲しいので。

歯ブラシで歯を磨く事も何回か挑戦してみたのだが、歯ブラシを噛んで放さないので、こちらが根負けしてしまった。現在は歯磨きシートを併用している。歯磨きシートは案外すんなり受け入れてくれた。こちらがシートを指で絡めて歯磨きしても、指を噛むことがない。３歳を過ぎると歯石が付きやすくなるので気をつけるようにしている。

人間も歯磨きの習慣は大切である。寝る直前の歯磨きは念入りに時間を掛けてするのだが、トピも歯磨きするまでこちらが寝ないということを学習している。自分が寝たい時は吠えて催促してくるのだが、こちらが洗面所で歯磨きをすると機械の音がするので（水流の出るタイプと電動歯ブラシ）おとなしく待っている。

冬の間は歯磨きの前に布団乾燥機をセットしていたのだが、トピが吹き出し口付近に乗っかるのでちっとも温もらないことが多かった。トピの風呂上がりにはベットに行ってしまうので（ふて寝をするために）風邪をひかないように、布団乾燥機を30分程付けておいておく。１、２時間後には身体もスッキリ、眠気もスッキリして登場する。そしてひとしきりおもちゃで暴れまくるという流れに毎回なる。

散歩の後、足を洗う前にブラッシングをするのだが、櫛ですいた直後は毛が真っ直ぐになる。しかし気が付けば若干カールした毛並みになる。背中部分は多いが、お腹周りは薄い。お腹が冷えないのか心配になるくらいに。まぁ、お腹の毛が薄くなる原因に、カーペットで謎の匍匐前進をするからだ。ズリズリと匍匐前進している姿を見掛けると、遊びの一種なのか分からず、見ているとちょっと複雑な心境になる。外に出掛けて、芝生を発見すると、これまた匍匐前進をする。（お風呂に入る羽目になるのだが）まだまだ謎の多い海賊トピなのだ。