2020年10月24日土曜日

腹天で寝る

 朝は随分冷え込むようになった。首には手拭いを巻いていたのだが、保温と汗拭き兼用のタオルに変えた。ちょっとしたマフラー代わりになる。歩き始めは寒くても、暫く歩くとすぐに汗を掻くので、あまり厚着しない。

最近、トピのハーネスとリードを新調した。ネットで購入したのだが、リードはちょっと失敗したかもしれない。トピが齧るので、丈夫な物にしようと考え、幅35mm、長さ250mmの肩から掛けるタイプのリードなのだが、重いのと手で引っ張り難い。軍手を着用するとか、何か工夫が必要だ。慣れるまで少し時間がかかりそうだ。


トピは毛が中途半端に長いが、あまり密度は無いので、少し寒がりだと思う。先日ネットで、犬のあるあるが掲載されている中で、ダックスフントがシングルベットの真ん中で寝る為、飼い主さんが隅っこに追いやられて寝づらいので、セミダブルベッドを購入したところ、ダックスフントが縦から横に寝るようになり、飼い主さんは以前と変わらず、窮屈に寝ていると。どこも似たり寄ったりの状況なのだなぁと、苦笑した。


気温が下がるにつれ、トピの寝るスペースが段々こちらに寄ってきている。

暖房器具はまだ出していないので、人を湯たんぽ代わりにしてくるのだ。布団の上に乗られると、寝返りし辛い。なので布団の掛け方も工夫が必要になってくる。たまに布団を剥がされて、寒くて目が覚める時もあるので、注意が必要だ。上に乗っかって寝ていて更に寒い時は、布団の中に潜って来る。うっかり蹴飛ばさないよう気を使う。

トピの寝姿はだいたい横になって寝ていて、たまに腹天で仰向けになっている。無防備過ぎるのではないかとこちらも呆れてしまう寝姿だが、羽毛布団を出したので、フカフカ具合を楽しんでいるのかもしれない。








2020年10月13日火曜日

ひっつき虫


 彼岸花が咲き終わった。花が枯れると後から葉っぱが生えてくる。不思議な花だ。しかしとても心惹かれる花でもある。咲く期間が短いから余計に待ち遠しいのかもしれない。特にあの赤色は鮮やかだけど深い赤でもある。

秋明菊は結構長い期間咲いてくれる。繁殖力が強いので地植えにする場合は注意が必要だ。あまり増えないよう、植木鉢ごと地面に植えている。桃色と白色の2色あるが、風に揺れながら咲いているのは、なかなか風情がある。


この時期になると、散歩では草むらに入らないよう注意しなければならない。トピの体に草の種が引っ付いてしまうからだ。ひっつき虫と呼ばれる種のおかげでマジックテープという発明品も生まれたのだが、特に三角形の種(アレチヌスビトハギ)は引っ付くと、取るのに苦労する。サイズは5、6ミリで3個ぐらい連結している。ちょっと草むらに顔を突っ込むだけで顔じゅう種まみれになっている。しかもチクチクして痛いのか、すぐに座り込んで何とかして取ろうと必死である。こちらも、その都度取ってあげるのだが、毛ごと引っ張ってしまい、申し訳ないのだが、痛い目に合わせてしまうのだ。


先日も防災公園に出掛けたのだが、この厄介な種が思った以上に生えている事に気が付いた。なるべく近寄らないようにしているのだが、そこら中にあるので、どうしても引っ付いてしまう。足とか体に付いた種をトピは自分で取ろうとするのだが、顔に付いたものは、なかなか取れない。眼球を傷付けたら、大変なのでその都度取ってあげるのだが、散歩の楽しさが半減してしまったようだ。

家に帰ってブラッシングすると、割と簡単に取る事が出来たので、次回からはブラシ持参で出掛けようと思う。


その晩の事だが、ハーネスを机の上に置いていたのだが、トピが見つけてガジガジと噛んでしまった。紐が千切れそうになっている。裁縫箱を取り出し、太い糸で補修する事にした。あちこち擦り切れてきたので、ぼちぼち新調しないといけない。次回は頭から被らなくて良いデザインにしようと思う。なぜなら今でもハーネスを着用するとき、おやつを一口食べないと、輪の部分に頭を通してくれないからだ。脱ぐ時も、耳の部分に引っ掛かるのが嫌らしい。毎日着けるのだから慣れるかと思っていたのだが、なかなか気難しい所がある。ただ単に、おやつが欲しいからかもしれないのだが。だとしたら、なかなかの知能犯である。


2020年10月4日日曜日

中秋の名月


10月に入り、朝は肌寒くなってきた。そろそろ半袖ではなく長袖に衣替えしなければならない。

金木犀の香りが清々しい。昭和の時代では、金木犀の芳香剤が流行っていた。今では、薔薇や柑橘系、ミントやラベンダーなどのハーブ系と様々な香りがある。特に柔軟剤の香りは驚く程進化した。あまり強い香りは苦手なのだが、「心やすらぐ陽だまりの香り」という商品を使用していた時期がある。これといった特徴はないのだが、陽に当てた洗濯物の香りのような、懐かしい感じが気に入っていた。


洗濯物を畳んで、箪笥に収納しに行っている間に、残っている積み上げた洗濯物をわざと崩すという癖がコーギーのアンリにはあった。特に気に入っていたのはタオルの山を崩す事だった。とはいえ、この事について、アンリを怒ったりはしなかったと記憶している。トピと違ってイタズラをあまりした事がなかったから、可愛らしい事をしているなぁと。アンリが好きなことは干した羽毛布団を四つ折りにして置いておくと、こっそりその上で寝る事だった。おそらく、雲の上で寝ているような感覚だったのではないだろうか。


中秋の名月、本当に美しい。絵に描きたいぐらいだ。夏目漱石が「I LOVE YOU」を「月が綺麗ですね」と訳したとか。ロマンチストですね。今も昔も月に対して憧れを抱く人は多いはず。

月の裏側を想像するだけで、ワクワクしてくる。お酒が飲めるなら月見酒を楽しみたいのだが、残念ながら下戸なので団子を食べるくらいだ。


栗が収穫を迎えている。川西市では千年以上前から「銀寄」という栗を栽培しているとか。実は仕事で使用している「錫寄」というネーミングは、この栗からあやかったものである。昔から人々に愛されてきた大粒で甘い栗。我が作品もそんな物になって欲しいと願っている。


週に2回ほど、防災公園に出掛けている。昼間はまだ暑く感じるが、トピの興奮具合からして、まったく気にならないらしい。途中でお水休憩を取るのだが、あまり休むことなく、すぐに歩き出す。スタミナ切れにならないで小走りに走り出す姿は若さが溢れている。


帰りの道中、田んぼの稲穂に目が奪われる。黄金色の田んぼと土手に咲く赤い彼岸花のコントラストがとても美しい。雀が飛んでいる。稲穂からご馳走を食べているのだろうか。