食欲の秋である。トピも夏の間、食が細かったのが嘘の様に、がっついている。量も1.5倍ぐらい食べているのではないだろうか。
台所で食事の用意をしていると、トピは足元でへそ天でひっくり返っている。何か頂戴アピールである。毎回構っていられないし、調理中はこちらも気が気でない。アンリは台所で調理中は邪魔にならない所から大人しく眺めていた。トピは足の上に乗っかってみたりと邪魔ばかりしている。しかも何か悪戯しようとウロウロしている。
そして、最近、彼が気になって仕方のないものが出来てしまった。米櫃である。ボタンを押すとジャーッと米が下に落ちて、容器に溜まるシステムになっている。1,5合、3合、4,5合の3種類のボタンがあるのだが、トピは取り敢えず全部押してみる。幸い、ボタンには開閉ストッパーが付いているので、今のところ被害はない。それにしても、人のやる事をよく観察しているものだと感心する。ジャーッという音が不思議なのだろうか。
引き出しを開ける時も注意が必要だ。彼が届く範囲だと、中の物を取られてしまうからだ。油断大敵である。