2020年8月29日土曜日

入道雲

 8月も終わりに近付いた。入道雲を見ると、ギリギリまで宿題を終わらせなかった子供時代を思い出す。計画的に仕事が出来るようになる大人になれれば良かったのだが、相変わらずである。最近は締め切りに追われる事が少なくなったおかげで、じっくり腰を据えて製作する時間が増えている。

新しいデザインや技術に挑戦することが以前に比べて減っている。美術館や色々な場所へ足を運ぶ機会がなかなか無い。好奇心が衰えた訳ではなく、インターネットで検索する時間が増えている。莫大な情報に晒されているが、物の本質に迫る眼力は余り鍛えられていないように感じる。


直接、触れて見るという事は想像以上に大切だ。偉大なる本物にしかないエネルギーを感じる時、自分にも製作意欲が湧いてくる。とても不思議な現象だ。

もう少し過ごし易い季節になったら、エネルギーを貰いに出掛けてみようかな。


トピはアイスクリームに対してかなり執着している。1日1本と決めていたのだが(夜に1回)、暑さに伴って朝にも欲しいとおねだりしてくるのだ。しかもしつこく吠えてアピールする。貰うまでは諦めない態度は、ある意味立派である(海賊らしいアピール方法だ)。

アイスクリームを食べた途端、スッキリした顔になり横になってしばらく休憩している。クールダウンとは正しくこの事を指す言葉だ。アイスクリームとヨーグルト、この単語だけは聞き逃さないトピなのだ。

    



2020年8月19日水曜日

水分補給を忘れずに

 まだまだ暑い日が続いている。日中はなるべく外出しないようにしているが、用事がある場合は仕方がない。夏にマスクをつけるのがこんなに暑いとは。化粧も日焼け止めぐらいしか、つけていない。散歩で既に日焼けしているので、美白とはもはや無縁である。帽子を被るぐらいだ。

梅雨明け以来、雨が降っていない。夕立も無い。一雨降って欲しい。毎朝、庭の草花に水遣りをすると、打ち水効果で涼しくなる。

しかし、打ち水効果も9時頃までで、うっかりすると熱中症になりそうになる。1~2時間毎に水分補給を忘れないようにしないといけない。


以前は冷たい飲み物はあまり体に良く無いと思っていたのだが、冷蔵庫にはお茶を常備している。寝る前と寝起きにもお茶を飲んでいる。


散歩から帰ってから家に入る時、トピは抱っこされてお風呂で足とお尻を洗い、タオルで拭いてから、家の中を自由に歩き回れる。

夏の時期は、住宅街でもダニが身体に付いている場合があるので、薬は飲んでいるが、念入りにチェックしている。


朝早過ぎると、犬のお友達にもなかなか会うことが少ない。25度ぐらいだと散歩している犬の数も増える。久しぶりにトイプードルのモモちゃんと会った。少し年上のやんちゃな男の子だ。テンションが上がっている。暫く2匹で戯れていた。家に帰るまでテンションが上がりっぱなしだった。やっぱり友達と遊ぶのは楽しいに決まっている。もう少し涼しくなって来たら、友達に会うのも増えるだろう。また大きな公園にも遊びに出かけたいものだ。


2020年8月10日月曜日

お盆

 散歩の途中、道には様々な物が落ちている。ゴミも残念ながら落ちているのだが、最近は蝉の幼虫の抜け殻や寿命の尽きた蝉をよく見かける。

蝉は数年から十数年くらい地中で過ごし、成虫になってから1週間ぐらいの寿命と言うのが定説だったが、2019年に高校生が実際には10日以上、種によっては1ヶ月ほど生存することを突き止めたそうだ。

このニュースを知ってからは蝉も夏を謳歌しているのだなぁと、以前のようにあまりセンチメンタルにならなくて済むようになった。


今年の夏一番、びっくりした事は、道にモグラがひっくり返って死んでいた事かもしれない。掌ぐらいの大きさで身体のサイズに比べて大きな手。小学生の頃、近所に住む子がモグラを丸いタライの中で飼っていた。その時以来見るのは久しぶりかもしれない。そして不思議だったのは近くに田んぼや畑は無く、強いて言えば雑木林があるくらいの場所の道路でポツネンとひっくり返っていた。幸いトピには気付かれなかった。カラスが運んできたのだろうか。それとも自分で歩いてきたのだろうか。


散歩の途中で様々な生き物に出会う。いつ見ても美しい昆虫と言えば、玉虫だ。今も昔もあの煌めきは宝石にも劣らない。以前、玉虫厨子を拝見したことがあるのだが、厨子の内側前面に貼り付けるためには、かなりの数が必要だったはず。執念と尊敬の意を感じずにはいられない独特の存在感があった。


正倉院の宝物や、超絶技巧な作品を見ると、こちらの魂まで吸い取られてしまいそうな魅力がある。当時の職人は失敗の許されない、命懸けで製作していたのだから、言葉では言い表せないぐらいだ。

年々、技量は上がるのだが、体力と眼精疲労は増すばかりだ。ちょっとしたジレンマではあるが、無理せず継続する事に意義がある。


お盆の季節、暑いとは言いながらも、朝の風に秋の気配を少し感じるようになってきた。トピのシーツビリビリ破りは治ってきた。トピの睡眠サイクルは2時間ぐらいで起きるので、合間になるべく遊んであげるようにしている。(こちらもついでに水分補給している)きちんと向き合う事が大切なので、なるべくトピには何がしたいのかと本人の意思を尊重するようにしているのだが、イタズラは相変わらずである。

海賊の手の内に引っかからないよう、こちらも真剣勝負だ。


2020年8月4日火曜日

吾唯知足

蝉時雨で更に暑さ倍増ですね。今年の梅雨明けは例年より10日遅れだそうですが、連日30度越えは当たり前になってしまいました。夜も熱帯夜で寝苦しい。寝室にはクーラーが無いので冷風機を部屋の入り口に置いて、2時間だけタイマーをセットして寝ている。


朝の目覚ましはトピの顔舐め攻撃からスタートするのだが、段々早くなってきている。4時前後には起こされてしまうのだが、こちらもすっかり朝型になってしまった。


早朝でも気温が26度以上になってきた。散歩の道中、行きは下りで楽なのだが、帰りは上りになるので、後半はどうしてもバテ気味になる(トピはスタミナが十分ある)。汗だらだらかきながら帰宅する。トピは20分ぐらい休憩すると元気が復活する。


菜園や花壇に水やりしたり、草取り剪定をするとあっという間に7時過ぎになっている。

最近、「足を知る」という言葉がとても気になっている。龍安寺のつくばいの「吾唯知足」も素晴らしい。


散歩の途中、住宅地の中を歩くと様々な庭に出会う。私の好みの庭は、基本的に雑草が無い事。きちんと剪定されている事。

日本庭園風だろうが、イングリッシュガーデン風だろうが、雑草が蔓延っていると興醒めである。また、欲張って植え過ぎないというのも重要だ。


段々年を重ねるにつれ、欲張らない事の重要性を常々感じている。

人それぞれ美意識が違うのは当たり前なのだが、手に負えないぐらい植栽するのは如何なものかと。せめて雑草ぐらい抜いて欲しい。

剪定後の葉っぱは、コンポストに入れて堆肥にしている。大雨の後、ミミズが畑から沢山出てきたので、回収してコンポストに入れたところ、堆肥になる時間が短縮された。


最近のトピは、散歩の後すぐに家に入るようになった。外が暑いというのを理解したらしい。車も暑いのでお留守番の時間が増えている。

お留守番が増えると、靴をかじられてしまう被害が発生してしまった。

お気に入りの靴だったのでショックだったが、接着剤と端切れの革で手縫いで何とか修復して履いている。

靴は出しっ放しにせず、靴箱に直ぐに収納する習慣を忘れないよう努めている。海賊に隙を与えずだ。


ペットシーツのイタズラは相変わらずなのだが、人間の知恵でペットシーツの裏に除菌水をスプレーしてから敷く事にした。表面張力でピタッとひっつくので咥え難い。海賊との知恵比べである。