昨日の雨で、近所のソメイヨシノはだいぶ散ってしまった。桜の種類が増えているので、咲く時期が微妙にずれているおかげで、中旬あたりまで桜の花見が楽しめそうである。
仕事で当て金などを使用するのに木台というものがある。仕事場にはイチョウとヤマザクラの2つがあり、イチョウは柔らかい性質の木材で、まな板などに使用されたりする。あまり木台には向いていないのだが、学生の頃、無料で頂いた物で、直径が60cmぐらいある。柔らかいの当て金を挿す穴の加工がしやすい。
もう一つの山桜は固くて重い性質の木材である。当時通っていた彫金教室の人に「ドライブインで売っていたよ」と教えていただき、大学の友人にご飯を奢るからとお願いして、運ぶのを手伝って貰った。
桜を見るとつい木台の事を思い浮かべてしまう。ソメイヨシノは樹命が5、60年ぐらいらしい。山桜の木台の直径は50cmぐらいある。100年以上も経過した神木だと購入するときに教えてもらった。最初は神木と聞いて畏れ多い品物のような気がしていたのだが、今では良い物を作り出すのに力を貸して下さいと思う様になった。
とても狭い仕事場なので、木台を置くのに工夫が必要だったが、無くてはならない物である。販売されている木台は欅が多く直径が30〜40cmぐらいで、作業に向いている切り株がなかなか無く、あちこち探し回ったなぁと懐かしい思い出のひとつである。。
つい先程も、トピのおやつの牛革ガムを木槌でほぐすのに木台のお世話になった。骨型ガムというタイプのものなのだが、両端が結んである。トピの口のサイズでは食べにくいので、結んである部分を木槌でガンガン叩く。しばらく叩くと結び目が緩んでくる。隙間に金属の細い棒を入れて、結び目をほぐす。長さも20cmぐらいに伸びるのでトピが手で持って食べるのにちょうど良いサイズになる。
トピは相変わらずガジガジ噛むのが大好きだ。長持ちするタイプでないとあっという間に食べてしまう。「噛みごたえたっぷり!しっかり噛める肉厚の牛皮ガム!」というキャッチフレーズ通りで、ダイエットとストレス発散の一石二鳥だ。最近のトピの体型は少し胴長になってきたように思う。ジャックラッセルテリアらしいのかも知れないが、もうちょっと、シュッとした海賊であって欲しい。
桜が終わりかけています。日本人は本当に桜が好きだと思いますし、私も好きです。咲くと嬉しいし散ると淋しく感じます。テレビはソメイヨシノの名所を毎年教えてくれます。あのピンクでフワフワした感じが春らしいです。一方、ヤマザクラのちょっと控えめでキリッとした感じも好きです。中学生の頃と思いますが、授業でヤマザクラの短歌を習ってからこの花がいいなあと思うようになりました。実際にヤマザクラの葉が一番先に赤くなり春を教えてくれます。
返信削除でも、神木があるとか、作品作りの木台になっているとか、重い木材だとか、何も知らなかったので、興味深く拝読しました。トピ君のガムの結び目ほぐしにも役立っているんですね(笑)