2019年11月21日木曜日

カレル・チャペック

トピの容姿からカレル・チャペックの「ダーシェンカ」を思い出した事をキッカケに改めて読み直す為、中古本だが、「ダーシェンカ」「チャペックの犬と猫のお話」、「園芸家12カ月」を購入した。「ダーシェンカ」は1996年に新潮社から出版されたのだが、当時この本を手にした頃の記憶も芋づる式に蘇ってきた。「小犬の写真を撮影するには」というお話があるが、デジカメが無いフィルムの時代、カメラで撮影することはまだまだ贅沢な行為だった。何とか上手くフィルムに収めようと工夫と慎重さが求められた。ちょこまかと絶えず動く小犬は、被写体としてかなり難しい。だからこそ白黒のダーシェンカの写真はカレル・チャペックの愛情が滲み出ている。写真に添えられているコメントも秀逸だ。現在はデジカメで気軽に撮影出来るが、一枚に込める情熱が少ない為、比例して傑作も少ないのかもしれない。フィルム時代は光の事や距離の事など強く意識しないと、ピンぼけしてしまった。デジカメとはいえ、今でも作品の撮影は緊張を強いられる。
激しく動くトピの撮影も難しい。何かに気を取られている時がシャッターチャンスなのだ。なので何となく間が抜けた写真ばかりだ。
カレル・チャペックの文章はとてもユーモアに満ち溢れている。「園芸家12カ月」は園芸あるあるだらけで、読んでるこちらもニヤニヤ止まらない。全くもってその通りなのだ。彼の文章は人々の心も耕してくれる。愛読書が増えてとても嬉しい限りだ。


1 件のコメント:

  1. こんばんは。きれいな公園ですね!ここはお家の近くの公園ですか。ホントにきれいです。散歩するのに気持ちいい場所ですね。
    恥ずかしながら、カレル・チャペックという名前を知らず、当然、ダーシェンカも知りませんでした。今日、町の図書館へ行って探しました。残念ながら「ダーシェンカ」も「チャペックの犬と猫の話」もありませんでしたが、「園芸家の一年」と短編集など借りてきました。これから読んでいきます。これまた知らなかったのですが、ロボットという言葉はチャペックが作ったとか?才能豊かな人だったんですね。

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